イベントレポート:特別カンファレンス「マラウイ共和国の眼科医療における医学部発ベンチャーの使命と役割」

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登壇されたDr. Khumbo Kalua

2020年2月20日、マラウイ共和国の眼科医療の第一人者Dr. Khumbo Kaluaをお招きし、「マラウイ共和国の眼科医療における医学部発ベンチャーの使命と役割」と題したカンファレンスを開催いたしました。

私達OUI Inc.は、自社で開発した Smart Eye Camera (SEC)を世界に広めることで世界の失明を無くしていきたいと考えています。SECは、iPhoneに取り付けて眼科診察を可能にするアタッチメント型医療機器です。軽量で使い方も簡単であるため、医療過疎地でも利用することができ、既にベトナム、モンゴル、ザンビア、マラウイ、ケニアといった国への支援活動を開始しています。

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Smart Eye Cameraの紹介を行う清水

2019年11月から12月にかけて、世界最貧国の1つとされるマラウイ共和国でSmart Eye Cameraの実証テストを行いました。その際にご協力いただいたDr. Khumbo Kaluaを日本にお招きし、今回のカンファレンスを実施しました。

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エリザベス女王に表彰されるDr. Khumbo Kalua

Dr. Khumbo Kaluaは、マラウイ共和国で貧困層向けの眼科医療に長年取り組んできたマラウイ眼科医療の第一人者です。マラウイでは、人口約1,800万人に対して、眼科医は14人しかいません。Dr. Khumbo Kaluaは、マラウイの眼科医療の発展のため、NPO法人 Blantyre Institute for Community Outreach (BICO) を立ち上げ、世界の様々な機関と協力しながら、マラウイの眼科医療の発展や眼科医の教育に貢献しています。BICOの活動の詳細についてご関心お持ちの方は、是非以下の動画をご覧ください!

BICOのyoutube

Dr. Khumbo Kaluaはマラウイの貧しい家庭に生まれながらも、マラウイ大学医学部に進学、国連の奨学金でオーストラリアの大学でMDの学位を習得後、ケニアで眼科研修医としてのトレーニングを積みました。眼科医として祖国に戻ったとき、マラウイには眼科医が4人しかいませんでした。それから数年、白内障による失明に苦しむ多くの貧しい患者さんのために、年間1000件もの白内障の手術を続けました。しかし、個人の力ではマラウイの状況を変えるインパクトを生み出すことはできないと考え、ロンドンの大学で公衆衛生のPh.D.を取得し、BICOを創業しました。

講演資料より(Copyright: Dr. Khumbo Kalua)

世界の失明人口は3600万人ともいわれ、その半数以上が適切な診断と治療で克服が可能な白内障です。加齢に伴って発生することが多い白内障ですが、中には生まれつき白内障を持って生まれてくる(先天白内障)子供もいます。眼科医療へのアクセスが困難なマラウイの農村部には、先天白内障を持って生まれ、目が見えないまま過ごしている子供たちも沢山いるとのこと。こうした子供達に白内障の手術を施すことで、彼らは視力を取り戻すことができます。Dr. Khumbo Kaluaの農村に眼科医療を届ける活動は、こうした子供たちの未来の可能性を広げることにもつながっています。

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講演資料より(Copyright: Dr. Khumbo Kalua)

Dr. Khumbo Kaluaは、2019年10月に英国エリザベス女王からその功績を称えられ、表彰を受けています。講演の中でも、エリザベス女王とのエピソードについて触れられ、

「自分がエリザベス女王から表彰される日が来るなんて、初めは思ってもいなかった。挑戦することが何よりも大事だ。」

と熱いメッセージをくださいました。

また、OUI Inc.との協業についても、協業打診のe-mailから、マラウイでのパイロットテスト、今回のDr. Khumbo Kaluaの訪日と、一つ一つの行動が次のステップを切り拓いていることを評価してくださいました!

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講演資料より(Copyright: Dr. Khumbo Kalua)

Dr. Khumbo Kaluaが活動を続けるうえで大切にしている価値観もシェアしてくださいました。

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講演資料より(Copyright: Dr. Khumbo Kalua)

Determination and persistence (決意と我慢)

Be prepared to fail MANY times (何度も失敗する覚悟を持つ)

Be ready for surprises (行動が切り拓く想像を超えた未来を信じる)

私たちの活動にとっても励みになる言葉ばかりでした!!

私達は、慶應義塾大学医学部発のベンチャー企業です。今回のカンファレンスでは、慶應義塾大学医学部の医療を通した国際交流の取り組みと、起業支援についてもご紹介させていただきました。

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講演者の先生方と

まず、医学生の取組として、慶應義塾大学医学部薬理学教室教授である安井正人先生と、医学部生の勝又佳織さんから、2012年以来活動を続けている、慶應義塾大学医学部・看護医療学部の学生によるアフリカ医療研究会の活動についてご紹介いただきました。安井先生のご自身の海外での原体験を通じた「サイエンスに国境はない」という思いから始まった研究会設立、学生代表の勝又さんからの実際のザンビアでの活動の現場感溢れる報告がとても印象的でした。

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薬理学教室の安井教授より、医学部の国際協力についてのご講演
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慶應義塾大学医学部 アフリカ医療研究会の勝又様より医学生の取り組みについてご講演

続いて、慶應義塾大学イノベーション推進本部 杉山統括クリエイティブマネジャーから、慶應義塾のスタートアップ支援への取り組みについてご講演頂きました。

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慶應義塾大学 イノベーション推進本部の杉山教授より大学の取り組みについてご講演

また、慶應義塾大学医学部発ベンチャーの実際の活躍事例のモデルケースとして、株式会社ケイファーマ代表取締役社長 慶應義塾大学医学部生理学教室特任准教授の福島弘明先生から、ケイファーマの設立経緯とこれまでの挑戦、未来に向けた更なる希望につき、ご講演いただきました。慶應義塾大学医学部発ベンチャーの大先輩であり先駆者でもある福島先生のお話は私たちにとっても勉強になることが多かったです。

また、失敗しても何度でも挑戦し続けることや、大きな夢を描いて信じ続けることの大切さなど、Dr.Khumbo Kaluaのお話と通じる内容が多かったことも印象的でした。

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ケイファーマ 代表取締役社長 福島様よりご講演

ディスカッションタイムでは、高校生の方から学校でのドライアイの改善に関する質問や、企業の方からの協業に関する質問など、多くの意見や質問が飛び交い、有意義な時間となりました。

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ディスカッションタイムの様子

また、SECを試していただける場所を設け、多くの参加者の方が実際の製品を見に来てくださいました。

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SEC体験コーナーの様子

今回のカンファレンスを通し、私達の使命である「世界から失明をなくす」ためにできることは、まだまだたくさんあると感じました。大学発の医療ベンチャーとして、今後も多くの方々や機関と協力し、国内での活動だけではなく医療過疎地での眼科疾患の早期発見・早期治療に更に力を入れていきます。

私達の活動についてご興味いただけた方は是非こちらにご連絡ください。pr@ouiinc.jp

Written by

OUI Inc.は、医療の発展のために自らチャレンジし、 その知見・技術を、全ての医師・医療現場に還元し続け、 最高の医療サービスを創造し続ける慶應義塾大学医学部発のベンチャー企業です。https://www.ouiinc.jp/

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